私はアメリカ国籍を取っていないので選挙権がないのですが、家族3人で散歩がてら(うたこは自転車)一緒に歩いて投票所に行きました。
うたこは中にまで一緒に入ってI Votedのシールまでもらってきました。こういう生きた政治教育いいですね。(ちなみに前日には小学校で模擬選挙もありました。もちろんヒラリーの圧勝!)
そして、結果。
皆さんご存知の通り、当初泡沫候補と思われていたドナルド・トランプが勝ち、次期アメリカ大統領となることが決まりました。
アメリカが広い(地理的にも考え方の面でも)国だということを改めて思い知らされました。
私の住んでいるマサチューセッツ州は青い州(民主党の強い州)で、青い州では特にたくさんの人が強いショックを受けています。どれくらいショックかというと、TVでキャスターが泣いてしまったり、先生が学校で泣いてしまったり、職場がお通夜みたいな雰囲気だったり。
実際、票数だけで言えばヒラリー・クリントンに入れた人のほうが多かったのだし。
私もがっかりという以上に、本当にゾッとして怖くて、ものすごく落ち込みました。
いちばん怖いと思ったのが、ああいう風に人種差別、女性蔑視の発言を平気でする人が大統領として選ばれたら、心の中でこっそり思ってることを声に出していいんだというお墨付きをもらったと勘違いする人が出てくるのではないかということ。
その通りになりました。
こんなことをブログに書くのも嫌なんですが、もうすでにトランプ支持者にゲイだから、ムスリムだから、黒人だからといった理由で殴られたり嫌がらせをされたりしている人が出ています。
ご近所のゲイカップルや、エジプトから移住してきたムスリムの家族など、どんな気持ちでいるのだろうかと心配です。
オバマケアのおかげで健康保険に入れて、お医者さんに通えるようになった人も知っています。トランプの下でオバマケアが撤廃されたら彼女はまた無保険に戻り、具合が悪くてもお医者さんにかかれなくなるのでしょうか。
……いろいろと考えるとどんどん落ち込みます。
でも今回、こういう状況の中でアメリカのよいところも改めて見ることができました。
まずはヒラリー・クリントンの敗北宣言スピーチ。
このスピーチには本当に感動しました。特に小さな女の子たちに向けてのメッセージ部分。
ヒラリーとビルはこのスピーチに紫色を身に着けて臨みました。民主党の青と共和党の赤を混ぜて紫。選挙には負けたけど協力していこうという意思表示です。
オバマ大統領も「トランプ氏と自分とは大きな違いがあるが、きちんと引き継ぎがなされるようにする」としています。「民主党第一でも共和党第一でもなく、アメリカ人第一、愛国者第一だ。私たちはみなこの国にとっての最善を望んでいる」とも。
負けたときでも、「国のため」「皆のため」に今できるベストなことをやっていこうというポジティブな姿勢を見せてもらって、少し元気が出ました。
実際はちょっと元気が出たり、また落ち込んだり……の繰り返しで、しばらくは低空飛行しそうですが……。
さて、こんな時はおいしいものを食べるに限る!
ということで、昨日の晩御飯。
鱈のトマトスープ↓
材料は玉ねぎ、セロリ、ニンニク、人参、じゃがいも、鱈、トマト。玉ねぎとセロリ、ニンニク、レッドペッパーを炒め、缶詰トマト、水、ハーブ、人参、じゃがいもを入れて煮ます。だいたい煮えたら最後に鱈も加えて火が通ったら塩胡椒で味を調えて出来上がり。
今回は缶詰トマトの代わりに友だちにいただいた手作りの瓶詰トマトを使ったのですが、これがすごくおいしくてびっくり。我が町のオーガニックファームのトマトだそうです。
ここはファームスタンドとかなくて、CSAのファームシェア(毎週の箱買いで1シーズンずっと買わなければならない)しかないのでちょっと買いにくいんだなあ。でもいつか、日本に帰らずにずっとこちらにいる年に頼んでみたいです。
そして芽キャベツのグラタン↓
芽キャベツはいつもオーブンローストばかりなので、ちょっと変わった食べ方にしてみました。
ちょっとだけ変えたけど、参考にしたレシピはこちら→★
簡単に作り方を書くと、
①オリーブオイルと塩胡椒、ニンニクをまぶした芽キャベツを425℉(220℃くらい)のオーブンで12~15分焼く。
②生クリーム(heavy cream)とチーズの削ったのを絡め(生クリーム減るのでけっこう多めに!)、12~15分焼く。
③少量のオリーブオイルと塩胡椒を混ぜたパン粉をたっぷりかけ、さらに5~8分焼く。
うたこに特に大好評でした。
これからしばらく(4年間ずっと?)落ち込みそうだけど、おいしいもの食べて頑張ります。
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