2014年4月15日火曜日

ユダヤ教のパスオーバーディナー

昨日は友人宅でのパスオーバーディナーに招かれて行ってきました。

Passoverは日本語で「過越祭」。エジプトで奴隷だったユダヤ人たちがモーゼに導かれてエジプトを脱出し、自由になったことを祝うお祭りで、最初の日のディナーをSeder(セダー)と言い、私たちはこれに招かれました。(過越祭についての説明→

Pも私もセダーに招かれるのは初めての経験。旧約聖書に出てくるモーゼの出エジプトについては少しは知っているけれど、という程度で、ディズニー映画Prince of Egyptに出て来る程度が私の最大知識……。でも「何も知らなくてもいいよ~」とやさしく誘っていただいたので、行ってきました。

テーブルはこんな感じでセッティングされていました。


ディナーというより儀式といった感じ。紙に手順が印刷してあって、それに従って、Passover Haggadahという本を読みながら進めていきます。

手順たくさんありますが、たぶんこれでも省略されています。


本読んだり(ヘブライ語と英語併記で、ヘブライ語のところは節をつけて歌っていました)、手を洗ったり、苦いハーブを塩水に浸して食べたり、赤ワインをお皿に数滴こぼしたり、ワインを飲んだり……。塩水は涙の象徴だとか、ひとつひとつに意味があります。(そういう面ではおせち料理と少しだけ似ているかも。)

本読むとか手を洗うとか少しは聞いていたけれど、こんなに長いとは思っていませんでした。今回月曜日だったのでかなり省略形だったと思うけど、全部きちんとやったら何時間もかかりそうです。(お腹が空いた子どもたちはMatzohというパンをかじりながら本を読んでいました。)

ディナーは写真撮るチャンスがなかったのですが、Matzohを使ったお団子の入ったスープに始まり、フィッシュケーキ、Matzoh入りホウレンソウサラダ、グリーンビーンズ、バターナットスクウォッシュのタヒニソースがけ、チキン料理、ビーフ料理など。Matzohというのはイーストを使わない平べったいパンで、エジプトから逃げたときはイースト発酵させてパンを焼いている時間がなかったため、Passover期間はイーストを使ったものは食べないそうです。

私はお肉は食べていませんが、お料理上手な彼らだけあって、お料理全部とてもおいしかったです。デザートまで全部手作りで、チョコとキャラメルがけMatzohと、チョコとアーモンドのケーキ。お腹いっぱいでしたが、おいしかったのでデザートもしっかりいただきました。

デザートの前だったか後だったか忘れてしまったけど、食事の最後にもお祈りがあって、その時は家のドアを開けて予言者に入ってきてもらいます。食事後子どもたちは隠してあった何か(何だったっけ??)を探し、見つけた子はプレゼントをもらいました。(結局全員何かもらってたけどね。)

お料理はほとんどこの本のレシピで作ったとのこと↓


この本は昨年Pの誕生日にこのご夫婦からいただいていたのに、まだ何も作っていないんですよね~。以前もこの本のレシピで作ったという料理をごちそうになったことがあり、本当にとてもおいしいお料理ばかりだったので、私も試したいと思います。まずはスパイスショップに行ってスパイスをいろいろと仕入れてこなくては。

昨夜は本当にいろんな意味で興味深かったです。ホストのご夫婦はご主人(Jさん)がユダヤ人で奥様(Uさん)はインド系アメリカ人。家族としての宗教はユダヤ教ですが、家族のファミリーネームはインド系の彼女のほうの名前を使っています。子どもたちのファーストネームもインド系ですが、毎週末Hebrew(ヘブライ語)スクールにも通っています。(そして来年は一年間インドに住んでヒンディー語も覚える予定!)

昨日はご主人のご両親ともう一組ユダヤ人の友人家族も来られていましたが、ヘブライ語で歌を歌ったのは主にインド系のUさん。ヘブライ語って文字もアルファベットと違ってて、たとえて言うならPが我が家の仏壇の前でお経をすらすらと読むみたいな感じで、感心しました。

あと、途中でいろんな質問があったのも興味深かったです。(「なぜ○○を食べるのか?」とか、もっと深い、「神とは?」といった質問まで。)私たちはもちろんユダヤ教のことはわからないのだけど、Pはクリスチャンの観点から答えたりもしていて、自分の宗教についても考えるきっかけになったと言っていました。

この時期、クリスチャンの家庭ではイースターがあります。この前の日曜日はPalm Sundayといって、教会でヤシの葉をもらってきました。今週金曜日はGood Friday、日曜日がEasterです。その様子はまた今度アップしたいと思います。

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